西馬音内盆踊り中止、新型コロナで 終戦の年以来

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 西馬音内盆踊り連絡協議会(会長・浦田一栄副町長)が12日、秋田県羽後町立図書館で開かれ、新型コロナウイルス流行のため今年の盆踊り(8月16~18日)の中止を決めた。中止は終戦の1945年以来となる。

 協議会には実行委員会や西馬音内盆踊保存会、町観光物産協会などから計12人が出席。出席者からは「町に感染者が出ていない中、盆踊りで感染者が出入りしたら大変」「今月末までに緊急事態宣言が解除されても、準備など時間的に難しいのでは」といった声があり、全会一致で中止を決めた。

 実行委員会の佐藤良太郎委員長(83)は「残念でならないがこの情勢では仕方ない。その分、来年は思い切り笛太鼓を鳴らして盛大にやりたい」と話した。

 中止の決定を受け安藤豊町長(67)は「やりたいという気持ちは強かっただろうが、無理をしてやっても現状ではマイナス面が大きい。早く流行が終息し、来年実施できることを願っている」と述べた。

 西馬音内盆踊りは、約700年前の豊作祈願の踊りに、1601(慶長6)年に滅んだ西馬音内城主・小野寺氏をしのんで家臣が踊った亡者踊りが合流して生まれたとする説がある。1981年に盆踊りとしては全国初となる国重要無形民俗文化財に指定された。

 阿波踊り(徳島県)、郡上おどり(岐阜県)と並び日本三大盆踊りの一つとされ、例年9万人近い観光客が訪れる。全国各地に伝わる「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指している。

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