八郎湖のワカサギ漁、過去20年で最少 昨年・加工業者に打撃

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八郎湖で水揚げされ、つくだ煮製造業者へ出荷されるワカサギ=昨年10月
八郎湖で水揚げされ、つくだ煮製造業者へ出荷されるワカサギ=昨年10月

 秋田県の八郎湖で昨年水揚げされたワカサギは122・5トンで、過去20年間で最も少なかったことが八郎湖増殖漁業協同組合(八郎潟町)の集計で分かった。過去20年平均(247・3トン)の半分にとどまる不漁だった。一方、シラウオは過去2番目の豊漁で、明暗が分かれた。潟上市など湖岸地域のつくだ煮製造業者は八郎湖産ワカサギを材料として仕入れているが、この不漁で既に在庫が底を突き、ワカサギ加工品の出荷停止を余儀なくされた業者もある。

 ワカサギは八郎湖の全漁獲量の大半を占める。資源量維持のため、毎年4月に同漁協が湖に卵を供給している。9~11月に解禁されるシラウオ機船船(きせんふな)引(び)き網漁、通称「どっぴき漁」や建網漁などで水揚げされる。

 昨春、同漁協は一昨年の2倍に当たる約1億粒の卵を湖に供給したことから、豊漁につながると期待された。ところが漁獲高は伸び悩み、漁業者の間では記録的不漁との認識が共有されていた。今回の集計で、不漁の実態が明らかになった。

 県水産振興センターによると、ワカサギが不漁となった原因は不明。昨年の八郎湖は例年より水温が高めで、動物プランクトンが少ない傾向にあったものの、「ワカサギ、シラウオともに動物プランクトンを食べ、冷たい水を好む。ワカサギが減ってシラウオが増えたことから、単純に餌や水温が水揚げ量の増減につながったとみることはできない」としている。

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