秋田美大生の思い、大学動かす 授業料納付期限を延長

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ぬいぐるみの制作に励む酒井さん=昨年11月(本人提供)
ぬいぐるみの制作に励む酒井さん=昨年11月(本人提供)

 新型コロナウイルスの影響で、本年度の授業開始が遅れたことを受け、秋田公立美術大4年の酒井和泉さん(21)=茨城県石岡市出身=が、インターネット上で授業料の納付猶予などを求める署名活動を展開し、大学から納付期限の延長を取り付けた。「思うように制作活動が進まない現状に不満を感じ、行動した。思いに応えてくれた大学に感謝したい」と話す。

 酒井さんは同大アーツ&ルーツ専攻に在籍。「人と人を優しくつなぐ作品づくり」をテーマに、ぬいぐるみの制作などに励んできた。しかし、新型コロナの感染拡大で状況は一変。4月7日の予定だった授業開始は3度の延期を経て5月11日まで延び、その間学内への立ち入りも原則禁止になった。

 酒井さんは奨学金を借りて大学に通う。自宅で過ごす時間が長引く中、授業料について、大学に相談したところ、4月1日時点で在籍している学生の場合、前期分(4~9月)の授業料(26万7千900円)が満額引き落とされることが分かった。「美大ならではの充実した設備を使えず、さまざまな作品にも触れられない。この危機的状況で、何らかの選択肢を与えてくれてもいいのではないか」と思い、行動を起こしたという。

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