アレルギーのある子どもへ 毎日手作り“母ちゃん弁当”

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アレルギー対応の食材を使い、なるべく給食の献立に近づけるよう工夫したお弁当の数々。画像はこれで、およそ1カ月分だ
アレルギー対応の食材を使い、なるべく給食の献立に近づけるよう工夫したお弁当の数々。画像はこれで、およそ1カ月分だ

 食物アレルギーがある小学生は県内に2千人以上(2018年度)おり、学校給食での誤食を防ぐためさまざまな配慮が必要だ。通常の献立からアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を除いたり、代わりの食材を使ったりして対応可能な子もいれば、家庭で弁当を用意する場合もある。秋田市の佐藤まどかさん(41)は、多品目のアレルギーがある小学2年の長男祥太朗君(7)のため、給食風に手作りした“母ちゃん弁当”を毎日持たせている。日常をのぞいた。

 登校前、給食の献立表を見た祥太朗君が「きょうは『ABCスープ』だ! ラッキー!」とはしゃいで言うことがある。アルファベットの形をしたマカロニが入ったコンソメ味のスープで、小学生に大人気だが、小麦アレルギーがある祥太朗君は食べることができない。それでも「食べたことはないけど、ABCスープの日はみんながうれしそうで、それを見ていると僕も楽しくなるから」と話す。「給食のコッペパン食べたいな、みんなうらやましいな」と無邪気に言ったりもする。

 クラスメートが食べているものを、自分は食べられないってどんな気持ちなんだろう。まどかさんは時折、想像してみる。「卵って甘いの? しょっぱいの?」などと問われるたび「そうか、息子には知らない味がたくさんあるんだ」と思い知る。

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