乗り鉄日和番外編 田んぼアートってどう作る?【動画】

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内陸線の車窓から撮影した上桧木内駅前の田んぼアート=昨年8月中旬
内陸線の車窓から撮影した上桧木内駅前の田んぼアート=昨年8月中旬

 田んぼを巨大なキャンバスに見立て、葉や茎の色が異なるさまざまな稲を“画材”に絵を描く「田んぼアート」が近年、各地にお目見えしている。秋田県内でも、八郎潟町や秋田内陸縦貫鉄道(内陸線)沿線のものが知られている。こうした田んぼアートは、どのように作られるのだろうか。完成した田んぼアートを見たことはあっても、田植えの経験がない私には想像ができなかった。6月3日、内陸線上桧木内駅前で行われた作業を、見学がてら体験させてもらった。
(取材・鎌田一也)

 田んぼアートは1993年、青森県田舎館村に出現したのが始まりと言われている。内陸線沿線では2012年に県北秋田地域振興局が主導し、初めて描かれた。現在では、同振興局が阿仁前田~前田南駅間と小渕~阿仁合駅間で実施しているほか、角館~羽後太田駅間、縄文小ヶ田駅前、上桧木内駅前でも行っている。

 縄文小ヶ田駅前と上桧木内駅前の田んぼアートの旗振り役は県と北秋田、仙北両市でつくる「秋田内陸活性化本部」。慢性的な赤字に苦しむ内陸線の支援など、県内陸部を元気づける活動を行政一丸となって行おうと2010年に発足した。縄文小ヶ田駅前と上桧木内駅前の田んぼアートを始めたのは2017年。縄文小ヶ田駅前では、国指定史跡・伊勢堂岱遺跡の世界文化遺産登録の機運を高めようと、同遺跡のマスコットキャラクター「いせどうくん」をモチーフにしたアートが描かれることが多い。一方、上桧木内駅前では、毎年2月に同駅周辺で行われる小正月行事「紙風船上げ」をPRしようと、紙風船上げがモチーフに選ばれている。

 田んぼアートが完成するまでの流れは次の通りだ。

 (1)図案を考える

 (2)完成した絵を見る場所、視点を決める

 (3)決められた場所から見たときに絵がきれいに見えるように設計図を作る

 (4)アートを描く田んぼに、まずは普通の水稲(今回はあきたこまち)の苗を機械で植える

 (5)設計図を基に、具体的に絵を描くラインを決める

 (6)絵を描く部分の稲(あきたこまち)を引き抜く

 (7)「画材」となる稲を手植えする