2メートル以上あれば「マスク適宜外して」 熱中症に警戒を

会員向け記事
お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します

秋田県内では気温の高い日が続き、熱中症が心配されるシーズンを迎えた。新型コロナウイルス対策でマスクの着用が増え、例年以上に熱中症への警戒が必要だ。国や専門家は、人と十分な距離が保てる場合はマスクを外すよう勧めている。

 県総合防災課によると、県内で6月1~21日に熱中症で搬送された人は28人(速報値)で、このうち65歳以上の高齢者が20人。発生場所は、住居内が12人と最も多かった。

※この記事は「会員向け記事」です。電子版への登録が必要です。
(全文 867 文字 / 残り 675 文字)

■屋内でも油断禁物

 炎天下の屋外だけでなく、気密性が高い建物の中にいても熱中症を発症するケースが相次いでおり、新型コロナ対策で例年より自宅で過ごす人が増えるとみられることから、専門家は警鐘を鳴らしている。

 総務省消防庁によると、昨年は5~9月、全国で7万人以上が救急搬送された。内訳は工事現場や田畑などの「仕事場」が12・9%、「道路」が15・6%、野外コンサート会場などの「屋外」が12・5%、「教育機関」が6・1%だが、突出しているのは「住居(庭などを含む)」の38・6%(2万7500人)だ。

 鉄筋コンクリートでできたマンションや一戸建てが急増している。耐震性といった利点の半面、気密性が高く、熱の逃げ場が少ないことが、屋内で熱中症にかかる原因と考える専門家は多い。

 住宅と熱中症の関係に詳しい京都府立大の柴田祥江研究員(建築環境工学)によると、昼間が最も長い夏至の日中、部屋の西側にある2メートル四方の窓から入る日射量は、最大でヒーター2台分(計約2千ワット)の熱さに匹敵する。柴田さんは「日よけなどで熱を室内に入れない工夫が大切だ。外より屋内の方が暑い場合もある」と指摘する。

 気象庁によると、日本の夏(6~8月)の平均気温は変動を繰り返しながら上昇傾向にあり、長期的には100年当たり1・11度の割合で上昇しているという。昨夏は基準値(1981~2010年の30年平均値)より0・45度高かった。

 同庁の高橋賢一防災気象官は「命を守るという点では熱中症も他の自然災害と同じ。家の中だから大丈夫だと思わないでほしい」と訴えている。

秋田の最新ニュース