住民反対、ずさん調査と河野防衛相 イージス断念への3要素

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 2年半余りにわたり秋田と山口を揺るがしてきたイージス・アショア配備計画に、終止符が打たれた。曲折を重ねた経緯を振り返るとき、計画断念という結果を生んだ三つの要素が浮かんでくる。


■新屋住民の反対■ 安易な受け入れ困難に

 秋田市の陸上自衛隊新屋演習場への配備計画が報道で明らかになったのは2017年11月。防衛省が正式に明らかにしたのはそれから半年以上先のことだった。

 この間、政府はイージス・アショアの2基導入を閣議決定。配備先を示さないまま導入関連費を17年度補正予算に盛り込むなど、なし崩し的に計画を進めてきた。

 防衛省が計画の詳細を明かさない中、地元住民は演習場と生活圏との近さや情報不足に、不安と不満を募らせた。

 18年6月、防衛政務官が来県し配備計画を説明した。しかし、新屋演習場でなければならない理由や安全性の説明は尽くされなかった。同月に秋田市で開かれた住民説明会では「なぜ住宅密集地か」「狙われたらどうする」などと疑問の声が相次いだ。

 防衛省は同月下旬に適地調査の入札を公告。地元の理解が進まない中での対応には、住民だけでなく知事や秋田市長も憤りをあらわにした。

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