北斗星(7月2日付)

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 鹿角市の大湯環状列石と北秋田市の伊勢堂岱遺跡を巡る観光モデルコースがある。「ほっこりゆったり癒やし旅」というキャッチフレーズ通り、歴史ロマンだけでなく県北の味覚や秋田犬の魅力なども満喫できそうだ

▼両遺跡をはじめとする「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向け、本県など4道県が作成した周遊旅行用の地図で紹介されている。国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出したのを受け、広くアピールしようと北海道や東北、首都圏で配布した

▼登録の方は順調なら来年夏のユネスコ世界遺産委員会で決定される。その前段としてこの秋ごろ、遺跡群の現地調査が行われるはずだが、新型コロナウイルスの影響で日程のめどは立っていない

▼推薦までの道のりも決して順調ではなかった。2013年以来、国の文化審議会などで議論されては先送りに。7回目の挑戦で推薦された。関係者は今度はコロナ禍でやきもきさせられている。一体、どういう巡り合わせか

▼県と両市は現地調査が予定通り行われることを前提に準備を進めている。万全な態勢を整えたい

▼外出自粛などで一時閉鎖された大湯と伊勢堂岱の両遺跡は5月に再開。団体客のキャンセルやイベント中止もあり、客足は減っている。コロナ禍が一日も早く収まり、遺産登録されることを願うばかり。観光客は格段に増加することだろう。その日のため、今から縄文遺跡と共に地域の観光資源に磨きをかけたい。