遠い風近い風[伊藤伸平]星に願いを…

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 トラベルライターと名乗っているのに、もう半年以上「旅」をしていない(緊急の用があって東京から秋田へ一度行っているが、旅と呼べるようなものではない)。梅雨の雨音に南の国のスコールを思い出し、近所で目にする花に、いろいろな国の庭園を思い出す。そんな日々を送っている。

 先日、隣県に住む一人暮らし中の大学生の息子を訪ねた。東京都心部とは違い、高い建物がほとんどない住宅街で、見上げた夜空は思いの外広く感じられ、いくつかの星を確認できた。息子が幼稚園に通っていた頃、夏休みにオーストラリアのケアンズに連れて行って、星空を見上げた記憶が頭をよぎる。

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