時代を語る・伊藤次男(14)漕ぎ方の違いを調整

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日の丸カラーに身を包み開会式へ=昭和39年10月10日
日の丸カラーに身を包み開会式へ=昭和39年10月10日

 漕法(そうほう)は大きく分けて二つあります。オールで水を捉えたら(キャッチしたら)、脚で蹴って可動式の座席を後ろに勢いよくずらし、推進力を得る「キャッチ漕法」。もう一つはやや前かがみになって水を捉え、上半身を後ろに大きく反らせて進む「上体漕(こ)ぎ」です。優劣はつけ難く、大学ごとに違います。

 エイトの選抜メンバー9人のうち、舵手(だしゅ)=コックス=を含めて4人と最も多い慶応大が、典型的なキャッチ漕法でした。中央大の私をはじめ、残り5人はおおむね上体漕ぎに分類されました。双方で歩み寄りを目指しました。ところが、いったん染み付いた体の動かし方は修正が難しいのです。

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