ガラスの金メダル完成! 東京五輪・パラ参加国へプレゼント

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完成したメダルを手にする小牟禮さん
完成したメダルを手にする小牟禮さん

 秋田公立美術大の小牟禮尊人教授(57)=ものづくりデザイン専攻、ガラス領域=が、東京五輪・パラリンピックに参加する国と地域へ贈ろうと、5月中旬から制作を進めてきた“金メダル”が完成した。

 東日本大震災で世界中から受けた支援への感謝を伝えようと、山形県の陶芸家らが発起人となって企画した「東日本大震災3・11復興メダル贈呈プロジェクト2020」の一環。ガラスや漆芸、彫金、陶芸など各分野で活躍する東北の工芸家計73人が参加し、本県からは小牟禮さんを含む17人が名を連ねる。

 小牟禮さんのメダルは直径7センチ。「参加者みんなに金メダルを贈りたい」との思いから、光の当たり方によって金色に輝いて見えるように仕上げた。一般的な窓ガラスと銀を高温で窯変させると、金色に見える特性に着目。電気炉を用いて、素材同士を溶け合わせるなど工夫した。銀は溶かし過ぎると別の色になってしまうため、特に温度管理に苦労したという。

 金色に見えるパーツを細かくカットし、模様として生かしながら一つのメダルにした。「一人一人は小さな力でも、集まると大きな力となって思いやりの輪が広がる」とのメッセージを込めたという。

 プロジェクト事務局(山形県長井市)によると、メダルは、東日本大震災で救助・専門家チームなどの人的な支援があった米国や英国など23カ国・地域を皮切りに、物資や資金の支援があった約110カ国・地域に対して、事務局から各国大使館を通じて贈る予定。

 小牟禮さんは「企画に携わったさまざまな人の思いを結集したメダルに仕上がった。作品に込めた感謝の気持ちが伝わればうれしい」と話した。