鹿角市で大雨、住民一時避難 複数カ所で路肩崩壊

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大雨のため避難した鹿角市民=12日午前10時10分ごろ、十和田市民センター
大雨のため避難した鹿角市民=12日午前10時10分ごろ、十和田市民センター

 秋田県鹿角市では12日、大雨で土砂崩れや道路冠水、路肩崩壊などが複数カ所で確認された。孤立集落の発生や人的被害は確認されていない。

 市は同日午前0時20分に災害警戒対策室を設置し、同2時に各地区市民センターなど市内9カ所に避難所を開設。午前4時前に大湯川の毛馬内観測所、6時半すぎから米代川の末広観測所、花輪観測所で「水防団待機水位」を超えたため、流域住民ら4205世帯、9870人に避難準備・高齢者等避難開始を発令した。

 避難所開設に当たっては新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、避難者の検温、マスク着用、消毒を徹底。互いの距離を保ち、休息したり、会話したりするよう呼び掛けた。天候が回復傾向にあるとして、全避難所を午後0時15分に閉鎖するまで4カ所に11世帯19人が避難した。

 このうち、十和田市民センターには午前6時ごろから米代川近くにある大欠地区の住民3世帯5人が足を運んだ。2階の和室で座布団を敷いたり、膝掛けしたりして体を休めた。

 70代の女性は「午前1時ごろにバケツをひっくり返したような激しい雨音で目が覚めた。ただ事ではないと思い、ラジオやテレビで情報を集めて避難を決めた」と説明。「家でどうしようか悩んでいるよりも公的施設にいる方が安心できると思った。まだ台風の時期も来ていない。この先も雨が心配」と話した。

 80代女性は「未明の雨はいつまでも収まらないのではないかという不安を感じる降り方だった」。別の70代女性は「最近は一気に川の水かさが増える。いつ何が起きるか分からない」と不安げに話した。