社説:高校スポーツ振興 トップチームと交流を

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 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツなど、県内を拠点にしているスポーツのトップチームと高校生のイベント「AKITAドリームマッチ」が8月14~16日に秋田市で行われる。

 県内のプロ、社会人チームが集結して、高校生と試合をしたり、指導をしたりするのは画期的なことである。どんな交流になるのか楽しみだ。今後の本県のスポーツ普及、振興につながることを期待したい。

 新型コロナウイルスの影響で、全国高校総合体育大会(インターハイ)や全県高校総体が中止となったことを受け、高校生を励まそうと7チームがこの企画に加わった。バスケットボールはハピネッツのほか、社会人男子のJR東日本秋田、女子の秋田銀行、プレステージ・インターナショナル、野球はTDK、バドミントンは北都銀行、ラグビーは秋田ノーザンブレッツが参加。高校生には得がたい経験となる。

 春の全国高校選抜大会に続きインターハイが中止となり、秋の鹿児島国体は年内開催を断念。県内イベントとしては8月の「日・韓・中ジュニア交流競技会秋田大会」も中止が決まり、高校生は培ってきた力を発揮する場を失っていた。

 ドリームマッチには、バドミントン女子ダブルスで世界選手権を2連覇した北都銀行の永原和可那、松本麻佑組も参加する。世界のトッププレーヤーの実力を高校生が肌で感じることができる。大きな刺激となるはずで、競技力向上にもつながるだろう。

 本県の高校スポーツは近年、全国大会での成績が振るわない。昨年のインターハイでは8位以内に入ったのは12種目と、過去5年では最も少なかった。昨年の国体天皇杯(男女総合成績)は過去最低の44位に終わり、少年(高校生以下)の獲得ポイントは全国最下位だった。

 県体育協会が各競技団体の責任者らを集め、課題や危機感の共有を図ったが、決め手となる対策は示されてはいない。県内にあるプロ、社会人チームと高校生が日頃から交流できる場があってもいい。

 広島県にはトップス広島(広島トップスポーツクラブネットワーク)というNPO法人がある。広島に拠点を置く全国トップレベルのスポーツチームが連携して地元のスポーツを盛り上げている。プロ野球の広島のほか、サッカーJ1のサンフレッチェ広島など9競技10団体が参加。地元でスポーツの普及、指導などに取り組み、小中高生は各競技の選手と触れ合える。

 AKITAドリームマッチも将来的にトップス広島のような形に発展できないものか。子どもの頃から高いレベルの選手の指導を受けられるのは貴重な機会だ。スポーツの普及、振興にもつながっていく。来月のイベントが好評であれば、実現の可能性を探ってもいいだろう。

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