遠い風近い風[十田撓子]来満街道・大柴峠越え

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 らいまん、という不思議な響きを持つ橋を渡るところから始まる。

 地質学者でお雇い外国人のライマンに由来するなど事実無根の説が尤(もっと)もらしく百科事典に記載されたり、来満様なる神さまがでっち上げられたりするのは、それが謎めいた鹿角の大湯の奥地と来れば、リアルなものは熊くらいだからか。

 鹿角市から青森県田子町に抜けるルートにある大柴峠、来満峠、不老倉峠の三つを総称して来満峠と言う。来満峠越えは、さまざまな紀行文に難所とされてきたが、旧藩時代から天下の公道が通っていた。

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