時代を語る・鷲澤幸治(1)ダリアを育てて33年

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
会長になってからも日課の草取りに励む=秋田国際ダリア園
会長になってからも日課の草取りに励む=秋田国際ダリア園

 ダリア育種家で日本ダリア会理事長の鷲澤幸治さん(73)=秋田市=に来し方を語ってもらいます。

 ◇  ◇

 今から33年前の昭和62(1987)年、秋田市雄和の秋田空港近くにダリア園を開園したんだ。当時はまだ雄和町で「秋田雄和ダリア園」の名でスタートしてね。その後、「雄和国際ダリア園」を経て今は「秋田国際ダリア園」という名前になっている。

 開園期間はお盆の8月13日から11月初旬まで。見頃は9月の中旬を過ぎてからだけどもね。1・2ヘクタールの敷地に約700種、約7千株が咲く。

 ダリアの魅力は簡単だ。色や形が実にバラエティーに富んでいるってことだね。特に色に関しては、昼と夜の寒暖差が大きいほど色がさえてくるって言うのかな、際立って良くなる。管理は大変だけど、枝の剪定(せんてい)や薬剤散布といったことを怠らず、しっかり面倒を見てやれば、ダリアは応えてよく咲いてくれる。子を育てるつもりで取り組んでいるよ。

 40歳の時に船関係の仕事を辞めてここを開園して、ずっと園長を務めてきたわけだけども、平成24(2012)年、開園25周年パーティーの席上で園長を次男の康二(やすじ)に譲ることを発表したんだ。以来、俺は「会長」と呼ばれているけども現場を退いたわけじゃない。相変わらず秋田市川尻の自宅から、ここ雄和に毎朝、車で通っている。

 開園して7年目あたりからしばらくは、ここダリア園の管理棟に寝泊まりして水やりや雑草取りをする生活で、家に帰るのは年に2、3回しかない生活だった。園長を譲ってからは、だいぶ自由になったな。園長ら若いスタッフが朝早く来て仕事をしてるから。まあ俺はやることが決まっている。新種開発の方を主にやっていて、あとは園内の草取りだな。

 自分にとって、ダリアは「道楽」そのもの。他に趣味といえば競馬ぐらいしかないしね。

この連載企画の記事一覧

同じジャンルのニュース