「再就職厳しい」、従業員から悲痛な声 パワー社事業終了へ

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10月末で事業を終了するパワーテックテクノロジー秋田=秋田市雄和
10月末で事業を終了するパワーテックテクノロジー秋田=秋田市雄和

 秋田市雄和で約40年操業してきた工場が、新型コロナウイルスの影響を理由に事業を停止し、全従業員が退職することになった。従業員からは「再就職できるのだろうか」「子どもに言い出せない」と悲痛な声が聞かれた。

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■アキタ電子・雄和工場として誕生

 パワーテックテクノロジー秋田の前身は、1982年に半導体の組み立て工程を担う工場として操業を始めたアキタ電子雄和工場にさかのぼる。

 雄和工場は、日立製作所などの共同出資により県の誘致企業として天王町(現潟上市)に創業したアキタ電子の半導体生産拠点として誕生。元従業員など関係者によると、ピーク時には約500人が雄和工場で働いていた。

 雄和工場が手掛ける半導体パッケージの開発や組み立て、完成品テストなど後工程事業は、2006年に半導体大手エルピーダメモリの子会社・秋田エルピーダメモリに譲渡された。

 パソコン向け半導体の需要増などを追い風に、10年には県から約6億5千万円の補助金を受け、生産設備の増強を進めた。

 その後、製品価格の下落や長引く円高で経営環境が悪化。親会社と共に12年2月、会社更生法の適用を東京地裁に申請し、経営破綻した。

 半導体大手マイクロン・テクノロジー(米国)の傘下で再建を進め、14年に社名がマイクロン秋田に。17年には半導体後工程を担う台湾大手の子会社となった。