新政蔵人→大潟村で米作り→都内で醸造長 男鹿に新酒蔵計画

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木花之醸造所で造ったどぶろく「ハナグモリ」を手にする岡住さん=東京都台東区駒形
木花之醸造所で造ったどぶろく「ハナグモリ」を手にする岡住さん=東京都台東区駒形

 今年6月、東京都台東区駒形に、どぶろくを製造販売する「木花之(このはなの)醸造所」がオープンした。醸造長を務める岡住(おかずみ)修兵さん(32)は、秋田市の新政酒造で修業を積み、大潟村の農家でコメ作りに従事した経歴を持つ。清酒製造免許の新規取得を目指しており、来年秋には男鹿市で酒蔵の新設を予定している。「秋田で自分の生き方を決めた。事業を通じて県内に雇用をつくり、恩返しがしたい」と語る。

 岡住さんは北九州市出身。神戸大を卒業した2014年、好きな日本酒で起業しようと考え、大学時代に通っていた居酒屋のつながりで新政に入った。3年で独立するつもりだったが「毎日が挑戦の連続で刺激的。酒造りの面白さにはまった」と、4年半にわたって蔵人を務めた。

 酒米から醸造まで一貫して手掛ける「栽培醸造蔵」をつくりたいとの考えから、18年夏に退社後、農薬などを使わないコメ作りを実践する大潟村の石山農産で働いた。今年5月には、新政にいた当時から知り合いだった木花之醸造所のオーナーに請われて上京し、醸造長に就いた。

 醸造所は、浅草から隅田川沿いを南に歩いて約10分の飲食店に併設。麹室(こうじむろ)を備え、独自の麹を使うのが特徴で、本県産の酒米を清酒と同じ三段仕込みで造る。先月に初の商品「ハナグモリ」を発売。甘みを残しつつ、すっきりした飲み口で好評を博している。

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