時代を語る・鷲澤幸治(14)全国の球根買い集め
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観光ダリア園のために雄和町(当時)から借りた土地は、石ころだらけでかなり荒れていた。秋田空港が近くてバックに山があるという好条件の一方で、整備するとなると相当頑張らなくちゃいけないな。すぐにそう思ったよ。「まあ、やらせてもらえるだけ幸せじゃないか」と、つぶやいたもんだ。
だって自信があったから。ダリアの栽培技術は10年間の同好会活動で、会長から盗んだり研究したりしてだいぶ身に付けていた。あとは土地と球根と資材さえあればできるんだもの。その球根と資材を買うために「秋田船川水先区水先人会」の退職金と貯金は、全額はたくことになったわけだがね。でも、元々その覚悟で始めたことだから、ためらいはなかった。
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