大川小のヒマワリ、今年も咲いた 7年目、鹿角の男性が栽培

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ヒマワリを手に取る佐藤さん
ヒマワリを手に取る佐藤さん

 東日本大震災で犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の児童の保護者が育てたヒマワリの種が、秋田県鹿角市の男性の手に渡り、花を咲かせている。栽培を手掛けるのは佐藤由則さん(67)。ボランティア活動で訪れた被災地で種を譲り受けて以来、自宅で育てて7年目となる。「震災を忘れてはいけない」との思いで今年も夏を過ごしている。

 佐藤さん宅は鹿角市花輪字鉄砲の国道282号沿い。東北自動車道の高架近くで花輪から十和田方向に国道を北上すると左手にある。花壇には大人の背丈を優に超えるヒマワリ約330本が並ぶ。今年は天候が安定しないこともあり、生育はいまひとつで見頃も終盤というが、国道からは黄色い花々が見える。

 佐藤さんは2011年3月当時、県鹿角地域振興局で臨時職員として働いていた。震災後は、被災地支援活動の一環で宮城県などの児童生徒を鹿角市に招く事業に携わった。

 大川小では震災の津波で児童74人が犠牲になった。児童の保護者は、津波から逃れようと児童が目指した校舎近くの高台に震災の約3カ月後にヒマワリを植えた。高台が花畑になったら子どもたちが喜ぶだろうと始まった取り組みだったという。

 佐藤さんは、ボランティア仲間の落合早苗さん(68)=横浜市=から10粒の種を譲り受け、気仙沼市で借家暮らしをしていた14年から栽培を始めた。「初めてヒマワリの芽が出た時は感動した。ひょろっと伸びていく姿が子どものようにも見え、『頑張れ、頑張れ』と成長を応援したい気持ちになった」と振り返る。

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