時代を語る・鷲澤幸治(15)ブーム再来を夢見て

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開園5年目、夏の開花を控えたダリア園=平成3年5月
開園5年目、夏の開花を控えたダリア園=平成3年5月

 ダリアの歴史について説明しておこう。ダリアはメキシコが原産で、スペイン人によってヨーロッパに渡り、日本には江戸時代の天保年間(1830~44年)にオランダ人がもたらしたと聞いている。明治時代に品評会が開かれるようになり、大正から昭和中期にかけては一般家庭にも栽培が広がり、ダリアブームが起こった。

 庭で楽しめる花の種類がまだ少なかった中で、存在感があり豪華絢爛(けんらん)なダリアは魅力的だったんだろうな。ただ、ダリアの枝は勢いが強くて広がるから、植えるのには結構なスペースが要る。高度成長期の土地開発で都会から庭や畑が減り、一般家庭でだんだん植えられなくなってきた。それで昭和の終わり頃には全国的に愛好者も少なくなってきていたんだ。

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