「秋田演劇鑑賞会」会員減で存続危機 高齢化、コロナも打撃

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2月12日、150回の節目を迎えた例会で上演された「滝沢家の内乱」(加藤健一事務所)の一場面
2月12日、150回の節目を迎えた例会で上演された「滝沢家の内乱」(加藤健一事務所)の一場面

 プロの劇団を招き、年5回の鑑賞会を開いている会員制団体「秋田演劇鑑賞会」(秋田演鑑、富橋信孝会長)の会員減少が深刻化している。新型コロナウイルスの影響で退会に歯止めがかからず、会の存続自体が危うい状況だ。同会は「このままでは『地元で優れた芝居を継続的に鑑賞する』という文化のともしびが消えてしまいかねない」と話し、入会を呼び掛けている。

 秋田演鑑は1995年1月、会員約200人で発足。「全国演劇鑑賞団体連絡会議」(全国演鑑連)に加盟し、東北各地の10団体と共同で中央からプロ劇団を招き、2、3カ月ごとに鑑賞会(例会)を開いている。

 第1回例会(95年3月)では蝉の会の「がめつい奴」(渡辺美佐子主演)を上演。この時点で会員数は717人に上った。「手頃な価格でレベルの高い演劇が見られる」と評判を呼び、同年12月には当初目標の千人を超え、97年には2千人を突破。無名塾の「セールスマンの死」(仲代達矢主演)が上演された2000年10月には、2782人とピークに達した。

 だがこれ以降、高齢化などに伴って会員数は徐々に減少。11年5月の第100回例会時にはピーク時の半数以下の1226人となり、今年2月の第150回例会時は447人だった。

 さらに新型コロナが追い打ちを掛け、この5カ月で50人以上が退会。7月時点の会員は393人と、ピーク時の7分の1にまで落ち込んだ。

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