乗り鉄日和~勝大の笑顔に癒やされたが…真夏のJR激痛編(下)

会員向け記事
お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
「秋田犬の里」にいる勝大。柵に乗り出しながら来場客に愛嬌を振りまいていた=8月1日午後2時33分ごろ
「秋田犬の里」にいる勝大。柵に乗り出しながら来場客に愛嬌を振りまいていた=8月1日午後2時33分ごろ

 8月1日午後0時5分ごろ、JR白沢駅まで約700メートル地点となる国道7号沿いで、筆者は灼熱(しゃくねつ)のアスファルトの上に大の字になって倒れていた。幸い、意識ははっきりしている(だから両ふくらはぎの激痛は止まらない)が、両手がしびれ、震えがしばらく止まらなかった。これは熱中症かもしれない。それなのに、背中は焼かれるように熱い。何をやっているのだろうと呆れるしかなかった。

 5分後、脚の痛みが少しやわらぎ、何とか上体を起こすことができた。持参していたペットボトル入りの強炭酸水を飲み、一息ついてから慎重に立ち上がる。次に白沢駅を出る列車は1時20分発。余裕で間に合いそうだったが、いざ歩きだしてみると、やはり痛みはかなり激しく、わずか700メートルを歩き通す自信さえ失ってしまった。100メートル先のガソリンスタンドに何とかたどりつき、しばし店内で休憩させてもらう。もう無理だ。この先はタクシーで大館市内を回ろう。もはや「乗り鉄」なのかどうか、微妙になってきた。

 ちなみに、この状況について専門医の見解を聞こうと秋田赤十字病院に問い合わせたところ、藤田康雄・救命救急センター長から「断言はできないが、軽症の熱中症であった可能性はある。熱中症の予防のためには、早くから水分摂取を心がけることが大切だ」との忠告をいただいた。全国では熱中症で搬送される人が多数出ており、中には命を落とされた人もいる。水分補給が惜しくなるほど余裕のない旅は、ゆめゆめ慎むべきだろう。これまでも、数々の失敗を重ねてきた筆者だが、今回の失敗は、しゃれになっていない。

秋田の最新ニュース