滴:父と暮らせば(下)戦地の記憶を背負い
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子どもの頃、父(99)はとても厳しかった。娘の秋江さん(69)=仮名、県内=が叱られるたび、母は慰めるようにこう言った。「父さんは、軍隊でやってきた人だがらな」
「父が戦争に行った、軍人だったということはもちろん知っていました。でも、父から戦争の話を聞いたことはありませんでした」
母の介護のために県内の実家へ帰り、父と暮らして7年。秋江さんはその7年で、知らなかった父の一面を知った。
それは、軍人としての父だ。
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