住宅地との距離、言及なし 防衛省・イージス検証結果公表

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防衛省が公表した検証結果。システム全般に関する知見を十分に有していなかったとしている
防衛省が公表した検証結果。システム全般に関する知見を十分に有していなかったとしている

 防衛省が公表したイージス・アショアの配備断念に関する検証結果は、配備計画のずさんさを改めて露呈した。一方、地元が問題視してきた最大のポイントである配備候補地と住宅地の近さについては言及がなく、住民は「十分な検証とは言えない」と批判した。

 16ページにわたる検証結果の肝となる「評価」の項目には、こんな一文が盛り込まれていた。

 「防衛省において、イージス・アショアのシステム全般に関する知見を十分に有していなかった」(一部略)

 取得費や維持費などで少なくとも2基4500億円に上るとされる高額装備品について、その詳細を十分に把握しないまま導入しようとしていたことになる。

 2018年6月、秋田、山口両県が配備候補地と公表されてから、防衛省は住民説明会で何度も安全性を強調してきた。

 今回の検証結果によると、今年の早い時期にブースターを安全に落下させることが困難だという懸念が防衛省内に生じ、5月下旬になって安全に落下させるためには、システム全体の大幅改修が必要なことが判明したという。

 一方で検証結果は、住宅地に近接する秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を配備候補地としたことそのものに、住民から強い反発が上がり、知事や秋田市長も問題視したことについて言及しなかった。

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