滴:ある漫画家(上) つかんだ夢の先は

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銀行員だった矢口さん(中央)と写真に納まる高校時代の佐藤さん(左)=1968年ごろ
銀行員だった矢口さん(中央)と写真に納まる高校時代の佐藤さん(左)=1968年ごろ

 子どもの頃に思い描いた夢をかなえられる人は、世の中にどれくらいいるだろう。何をもって「夢はかなった」と言えるのだろう?

 「釣りキチ三平」で知られる漫画家・矢口高雄さん(80)=横手市出身=の著作に、自伝的作品「9で割れ!!」がある。作中、県内で銀行員をしながら創作に励む矢口さんの元に、漫画家志望の高校生が訪れるシーンがある。彼らの漫画に対する情熱に触れ、大きな刺激を受けた―と矢口さんは回想する。

 「この高校生が私なんです」。同作に描かれた人物を指さすのは、羽後町貝沢の佐藤貞夫さん(70)。学ラン姿に眼鏡を掛けた高校生は、矢口さんに「これからは劇画の時代が来る」と熱弁を振るう。50年以上前、2人の間で実際にあったやりとりを基に描かれている。

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