時代を語る・北川裕子(15)職場の日本語は複雑
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生徒約15人で始まった日本語教室には、その後フィリピンから嫁いできた女性たちも加わり、すぐ20人ぐらいになりました。その中には既に働いている人もいましたが、仕事がうまくいかず「何だか私、駄目みたいです」と話す生徒が何人かいました。でも、何が駄目なのかをうまく説明できないんですよ。それで、あいさつを兼ねて仕事先を訪ねることにしたんです。
「うちの生徒に何か問題があれば教えてください」と尋ねて回りました。どんな環境で、どんな仕事をしているのか、職場の人たちの話を実際に聞いて原因が分かりました。単文なら理解できるけど、複文になって複数の要素が重なると、何を言われているのか分からなくなっていたのです。
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