源流 菅義偉(1)クラスメートの片隅で 影薄かった高校時代
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きょう14日の自民党総裁選で菅義偉官房長官が新総裁に選出されれば、県出身者初の首相の誕生が濃厚となる。高校卒業を機に秋田を離れ、政治の道に足を踏み入れるまでの歩みを、関係者の証言からたどる。
◇ ◇
30年ほど前、湯沢高校の卒業生約20人が横浜市内の飲食店に集まった。首都圏で暮らす四十過ぎの面々だ。
名刺を交換し、酒に酔い、思い出話や近況報告で盛り上がる中、黙々と料理を食べる男がいた。幹事が声を掛けた。
「おーい、こっち来て名刺出せよ」
男は輪に寄り、名刺を差し出した。受け取った神奈川県大和市の阿部守也(73)は、記された文字に驚いた。
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