北斗星(9月21日付)

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 「長寿の心得」を記した手拭いを旅先で訪れたお寺近くの店で見つけ、高齢の両親への土産にしたことがある。実家では鶴と亀の絵があしらわれたこの手拭いを居間の壁に張り、互いの誕生日に話の種にしている

▼「もしもお迎えが来たら」と節目ごとに心得が説かれる。70歳の「古希」は「まだまだ早いとつっぱなせ」、80歳の「傘寿」は「なんのなんのまだ役に立つ」、90歳の「卒寿」は「としに卒業はないはずだ」。111歳の「皇寿」まで続く

▼77歳の「喜寿」、88歳の「米寿」なども含め、節目には離れて暮らす家族が集まって祝うこともあるだろう。しかし、コロナ禍のために延期や中止を余儀なくされた方もいるのではないか。心得は「お迎えの撃退法」とも読める。新型コロナも撃退できればよいのにと思わずにいられない

▼高齢者ほど重症化する傾向があるといわれるのが新型コロナの怖さ。きのう秋田市郊外で見掛けたウオーキング中の70代半ばとおぼしき男性はマスク姿だった

▼残暑が一段落し、マスクでも息苦しくなくなったのかもしれない。ただ、擦れ違う人がめったにいない場所では外してもよいのではないかとも思えた。背筋が伸び、見ていて気持ちのいい歩き方だった

▼県内の新型コロナ感染は依然として要警戒の状況が続き、冬になればインフルエンザの懸念もある。出来秋のいまはおいしいものをしっかり食べて栄養をつけ、外気に触れて運動しよう。これもまた長寿の心得だろう。

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