さよなら百宅(2)営み 実りの季節、実感できず
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田畑は雑草が伸び、ソバ畑の白い花も、こうべを垂れた稲穂も、今年の百宅(ももやけ)地区では見られない。移転が間近に迫り、作付けを控えたためだ。
「一年でこんなに荒れ果てるのか。なんだか寂しいね」。住民の村上武さん(78)、良子さん(79)夫婦がつぶやいた。
百宅は標高400メートル、四方を山に囲まれた盆地に広がる集落。山菜やキノコが豊富に採れたが、雪に閉ざされる期間が長く、農業や交通の面でハンディは大きかった。
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