さよなら百宅(4)マタギ 山の全て、獲物から学ぶ
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鳥海山麓にある百宅(ももやけ)はマタギの村として知られた。100戸に満たない集落に三つの狩猟組織(組)が存在。山の神への信仰に基づく独特の習俗を受け継いできたが、戦後は衰退が進み、15年ほど前に途絶えた。
「クマは山の神からの授かり物」。そう話すのは最後の百宅マタギ金子長吉さん(79)。60代半ばで引退するまでに仕留めたクマは54頭。近年は人里に出没するクマが増え、県内で年間数百頭が捕獲されているが、当時は山中に分け入っても足跡を見つけることさえ至難の業だった。54頭という数は、腕が抜群だったことを物語る。
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