80代女性、クマに襲われ大けが 藤里、現場にクリ散乱

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 7日正午ごろ、秋田県藤里町藤琴字藤琴の町道で、近くに住む80代女性が顔から血を流して横たわっているのを付近で庭仕事をしていた男性が見つけ、家族を通じて119番した。女性は顔の裂傷や頭蓋骨骨折などの大けがを負った。能代署や町は現場の状況などから女性がクマに襲われたとみて、注意を呼び掛けている。

 同署や町によると、女性はドクターヘリで秋田市内の病院に搬送され、治療を受けている。搬送時、救急隊員らに「クマに襲われた」と話したという。

 女性が倒れていた周辺にはクリが散乱しており、クリが入った袋にはクマに引っかかれてできたような穴があった。現場の約150メートル西にクリの木があり、女性が前日にもクリ拾いをしている姿が目撃されているという。

 町や現地を確認した県自然保護課によると、現場近くの藤琴川河川敷でクマのふんが見つかったほか、河川敷ののり面や民家の庭でクマのものとみられる約10センチの足跡が見つかった。

 女性が血を流しているのを見つけた男性(75)は「犬のような鳴き声が聞こえた後、すぐ静かになったため、不思議に思って道路を見ると女性がぐったりしていた」と話した。

 現場は町役場から約200メートル北にある住宅街の一角。周辺には商店や飲食店などが集まる町の中心部で、保育園や小中学校も近くにある。藤琴川の西側には山林が広がっている。

 町は人身被害の発生を受け、防災行政無線などでクマへの注意を呼び掛けた。同署や地元猟友会が警戒に当たっており、きょう8日には周辺におりを設置する。町内の小中学校は当面、保護者に送り迎えしてもらうよう伝えた。

 現場近くに住む女性(46)は「周辺は通学路で子どもが多い。こんな近い場所でクマが出たなんて本当に怖い」と語った。

 県内のクマによる人身被害は4月以降7件目で計8人となった。

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