性的少数者の存在、否定されている? 人権傷つけるようなビラ

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 〈過激な『同性婚合法化』運動に気を付けよう!〉〈(性的少数者について教育現場で教えることは)子供たちにマイナスの影響はないのでしょうか?〉などと、性的少数者の人権を否定するような文言の並んだビラが先月、県内の一部民家に配られた。配布先には、性的少数者の自宅も含まれていた。ビラを作成した団体の代表者は「(性的少数者の人権を傷つける)意図はなかった」と釈明するが、ビラを手にした本人は「自分の存在を否定されているようで怖い」と不安を語る。

LGBTの人権や同性パートナーシップ制度に否定的な文言が並ぶビラ(写真は一部加工)

 秋田市の男性宅にこのビラが届いたのは、9月半ばの朝。表裏に色刷りされたもので、郵便受けに挟まっていた。

 そこには、性的少数者への理解を広める運動や教育のほか、同性カップルの権利を保障する「パートナーシップ制度」の必要性を否定するような文言が並んでいた。

 〈性的少数者の運動を見ていると「人権」を訴える一方で、行き過ぎた主張が無批判に認められていく危険を感じます〉〈子供たちにマイナスの影響はないのでしょうか? すこしでも批判すると「差別主義者」と見られてしまう現状ですが、間違ったことには(中略)しっかりと声を挙げなければなりません〉―。

 ビラを入れられた男性は、戸籍上は女性だが、現在は男性として暮らしている。「体は女性、心は男性」であることは家族にも打ち明け、性同一性障害の診断を受けた。そんな男性と家族にとって、ビラは耐え難い内容だった。

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