秋田の落穂

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「ゆきゆきて出羽路」の番外編「秋田の落穂」。秋田でも「知る人ぞ知る」存在である人形道祖神が、首都圏の新ミュージアムに収蔵というニュースに湧く秋田の人たちの姿に胸が熱くなります。

道祖神に祈りと想いを託して


【小】ようやく角川武蔵野ミュージアムから『妖怪伏魔殿』の情報が正式にリリースされました。

【宮】集落の皆さんには総力を挙げて作っていただきました。私たちもこの一年、大変だったけど本当にやり甲斐のある事業に関わってこられたと思います。

【小】道祖神が所沢に到着して間もなく、荒俣宏先生が道祖神を紹介する動画をインターネットにアップされていました。荒俣先生も喜ばれている様子でうれしいです。

【宮】『妖怪伏魔殿』の会場では私たちが撮影した道祖神の動画も上映される予定です。濃厚なコーナーになりそうですね。

【小】今回展示される道祖神は中荒沢のショウキサマを除いてミュージアムに収蔵されることになりました。「悪疫退散」の神様として、所沢の皆さんをコロナから守ってくれるかな。

【宮】搬入に立ち会うため、7月末にミュージアムへ行ってきました。閑静な住宅街に突如として現れる宇宙船のような建物に驚きました。このような空間にカシマサマやショウキサマが収蔵展示されるなんて、想像するだけでワクワクします。

【小】末野の斉藤繁さんは「このまま人口減少が進んで村に人が少なくなったら、ショウキサマや鹿島流しを今のまま続けられるかわからない。こんな神様を毎年作って祭っている人たちがいるんだ、と全国の皆さんに知ってほしい」とおっしゃっていました。道祖神は秋田県の人々が先祖から受け継いだ祈りとともに生きてきた証でもあるのです。

【宮】ショウキサマが出発するとき、斉藤さんから「ショウキサマと制作に参加した集落の皆さんとの集合写真」を手渡されました。設置時にショウキサマの背中に差し込んでほしい、と。私は胸が熱くなり、涙が出そうでした。斉藤さんをはじめ、秋田の人々の想いが『妖怪伏魔殿』の展示をご覧になるお客様にもどうか伝わってほしいです。

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