ドブガイ類「ゴサンネンシス」新種認定 横手、合戦名に由来

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 秋田県横手市金沢中野の西沼周辺に生息するドブガイ類(淡水二枚貝)が新種と認定され、学名「ゴサンネンシス」(和名キタノタガイ)と命名された。生息地一帯は後三年合戦の古戦場で、学名はこの合戦名に由来する。ドブガイ類の新種が確認されるのは110年ぶりだ。

 新種ゴサンネンシスは、5月に米国の学術誌(電子版)で発表された。論文執筆者は、東北大大学院生命科学研究科博士課程の佐野勲さん(29)=進化生態学=ら日米ロなど7カ国36人の研究チーム。学名の名付け親となった佐野さんは「新種は西沼周辺に豊富に生息しており、地元ゆかりの名前がふさわしいと思った。愛着をもって保全してくれればうれしい」と話す。

 佐野さんによると、ドブガイ類は貝殻の形や大きさにより四つに大別されるが、生息環境によって形に差が生じる可能性があり、これ以上の詳細な分類はされていなかった。

 そこで、ポルトガル人研究者が中心となって遺伝情報を解析したところ、西沼周辺の個体が他と異なることが分かったという。さらに、佐野さんが殻の形状を他のドブガイ類と比較分析し、研究チームとして新種と判定。論文にして発表した。

 貝類研究者でつくる日本貝類学会(茨城県つくば市)の学会誌に記載された論文によると、ドブガイ類の新種が確認されたのは、1910年に琵琶湖・淀川水系で見つかった「シナノドンタトゥメンス」(和名オグラヌマガイ)以来となる。

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