北斗星(11月13日付)

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 米大統領選の勝者が決まると、主要各国は首脳会談をいかに早くセットするかに腐心する。他国に先んじて会えれば、同盟関係の強さを国際社会にアピールできるからだ

▼4年前、安倍晋三前首相は就任前のトランプ氏と外国首脳で初めて面会。その8年前も麻生太郎元首相がいち早くオバマ氏からホワイトハウスへ招かれた

▼菅義偉首相も一番乗りを果たせるか。来年1月20日にバイデン氏が就任した後早々の面会を働き掛けているという。電話会談で欧州首脳に後塵(こうじん)を拝し対面でも出遅れると、外交力へのマイナス評価が広がりかねない

▼バイデン氏について出身地ペンシルベニア州(PA)の地元紙は「夏場や休日はいつも帰省して祖父母や友人に会う」と古里思いの一面を紹介。見出しは「(大統領は)メイド・イン・PA」と誇らしげだ

▼郷土愛の強さでは菅氏も負けていない。「秋田の農家の生まれ」を口にし、古里への恩返しとしてふるさと納税を取り入れたと強調する。2人は共に70代。いずれも女房役からトップに上り詰めた。甘い物を好むなど共通点が多く、馬が合うかもしれない

▼中曽根康弘氏はレーガン氏とロン・ヤス関係を構築。小泉純一郎氏はキャッチボールで、安倍氏はゴルフで時の大統領と親交を深めた。さて菅氏は―。苦労を重ねてきた身の上話を披露し合って、親密な関係を築いてほしい。米軍駐留経費交渉や北朝鮮による拉致問題など、日米で取り組むべき課題は山のようにある。

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