カンボジアの真実(1)強まる政権の人権侵害 政敵への弾圧やまず

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 ポル・ポト政権下での自国民の大量虐殺や、20年以上に及ぶ激しい内戦を経て、国連監視の下で第1回総選挙が行われたのが1993年。民主的な国家として再出発したはずのカンボジアでいま、何が起こっているのか―。17年にわたって現地をベースに取材活動を続けているフォトジャーナリストの高橋智史さん=秋田市出身=が、日本のメディアでもほとんど報じることのないカンボジアの真実を伝える。

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 「正当な権利を行使したために投獄された人々を、ただちに、そして無条件で釈放することを要求する」

 今年9月、国連人権高等弁務官事務所(本部、スイス・ジュネーブ)のスポークスパーソンは、カンボジア政府に対しこんな声明を出した。

 批判勢力を武力で弾圧し、政権と対立する野党指導者は容赦なく拘束する。自国民への人権侵害を強め、自由な言論活動は徹底的に抑圧する。いまのカンボジアの、紛れもない一面である。

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