カンボジアの真実(2)首相の「脅迫」 恐怖支配、民衆にも

有料会員向け記事
お気に入りに登録

 「おまえが海外で自由に活動している間、家族はプノンペンで暮らしていることを忘れるな。気をつけろ。おまえの妻と子どもは恐怖で眠れなくなるだろう」―。

 カンボジアのフン・セン首相は、今年10月26日に行われた大規模橋梁工事の着工式典のスピーチで、こんな脅迫的な言葉を吐いた。

 「おまえ」は、フン・セン政権によって解党させられたかつての最大野党・カンボジア救国党の元国会議員で、海外亡命中のホー・ヴァン氏を指す。

 スピーチの3日前、カンボジア内戦を終結させたパリ和平協定(1991年)の記念日に合わせ、プノンペンで政府への抗議運動が行われた。国民の自由と人権の尊重をうたった同協定の順守を政府に求める狙いだった。

※この記事は「有料会員向け記事」です。有料会員(新聞併読、電子版単独、ウェブコースM、ウェブコースL)への登録が必要です。
(全文 1350 文字 / 残り 1046 文字)

連載企画:カンボジアの真実 フォトジャーナリスト・高橋智史