矢口さんの作品「後世につなぐ」 増田まんが美術館館長

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矢口さんの祭壇に飾られた花を整える大石館長
矢口さんの祭壇に飾られた花を整える大石館長

 20日に亡くなった秋田県横手市増田町出身の漫画家矢口高雄さんが名誉館長を務める横手市増田まんが美術館の大石卓館長(50)は、市の美術館担当職員になった2007年以来、矢口さんと親交を深め、原画保存などの事業に取り組んできた。「先生が支えてくれた美術館。先生がいなければ原画保存も進めることができなかった。この喪失感は表現できない」と胸の内を明かした。

 「父が危篤です」。20日午後4時50分ごろ、出張先の東京都内で、出席していた文化庁の会議が終わった時だった。大石館長は矢口さんの次女かおるさん(51)から携帯電話に連絡を受けた。

 偶然にも都内にいることを伝え、タクシーで矢口さんが入院している病院に急行した。言葉を交わすことはできなかったが、最期に立ち会うことができた。「息子みたいにかわいがっていただいた。先生に呼ばれたのかな…」

 矢口さんは本県を訪れた際、必ずといっていいほど大石館長に移動の車の運転を依頼した。車内では大石館長が話す秋田弁を懐かしそうに聞き、世間話で談笑して過ごした。美術館の状況も気に掛けていたが、「先生からお叱りを受けたことはない。いつも頑張れと言ってもらっていた」と振り返る。

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