ふるさとの原体験、書き続ける力に 滝田洋二郎監督、矢口さんを悼む

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 富山で生まれ育った僕にとって、夏の楽しみは釣りでした。当時、釣りはスポーツでもエンターテインメントでもなく、趣味の一つという捉え方が一般的だった印象がありますが、それを変えたのが矢口高雄先生の漫画「釣りキチ三平」でした。

秋田県内で撮影した映画「釣りキチ三平」(2009年公開)から。三平(左)を須賀健太さん、幼なじみのゆりっぺ(右)を土屋太鳳さんが演じた(C)2009「釣りキチ三平」製作委員会


 連載開始は、僕が18歳だった1973年。釣りの醍醐味(だいごみ)やわくわく感だけではなく、人間の喜びや悲しみ、自然への敬意を、飛び出しそうな躍動感あふれる絵で力強く表現していて、目のつけどころの新鮮さに驚いた記憶があります。

作り手としてあこがれであり、お手本


 後に映画の世界に入ってから、子どもも大人もすっと入り込める作品を作り続けた矢口先生のすごさをあらためて実感しました。作り手としてあこがれであり、お手本でした。

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