北斗星(12月1日付)

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 雪囲いした木々に交じって赤い花を咲かせたサザンカを近所で見掛けた。早々と玄関にクリスマスリースを飾った家も。スーパー店頭には菓子が入った赤い長靴が並び、鏡餅のコーナーも設けられていた

▼底引きハタハタの高値に驚きながら季節漁の始まりを待ち望む。そんな例年と変わらない買い物をしながらも、当たり前のように手指のアルコール消毒を行っている。言い知れぬ不安と同居したいまの生活に慣れつつあるということか

▼テレビでは新型コロナウイルス感染者の急増を抑え込むための対策が声高に叫ばれ、「勝負の3週間」などと随分物々しい。その一方で現場の負担急増への危機感を訴える医療関係者の声が悲痛に響く

▼うわさに上っていた1月解散・総選挙は見送り論が強まっているとか。いま感染拡大を後押ししかねないようなことを避けるのは当然だろう。厳冬期に全国で選挙戦を繰り広げ、投開票を行った場合に感染状況がどうなるのか、答えは明白だ

▼5月の大型連休、8月のお盆に続いて年末年始の帰省もコロナによって脅かされている。これまでにも帰るべきかどうかで悩んだ家族がたくさんあったはず。同じ悩みを3度も抱かせることになりそうなのは残念だ

▼県は一律の自粛は求めずに「往来を慎重に判断」するよう呼び掛けている。ただ安心して帰省できるようにするためには出発地も含めた感染抑制が不可欠だ。歯がゆさはあるが、まずは当たり前の対策と行動が基本になる。

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