遠い風近い風[小嵐九八郎]供える花、飾る花

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 好い加減な質(たち)なのに、キリスト教の根源のイエスの「あなたの敵を愛しなさい」と告げながら、ユダヤ教の多数派に処刑される十字架上で「我が神、なぜに見捨てるのですか」と言い遺した言葉になお胸を撃たれている。それに、中国の古代思想家の荘子の「人間は宇宙の一と欠けら」、「無用の用」などの思いに引きずられて久しい。仏陀が死と正面から向き合い、死の超克が「欲望を捨てる」との旨にあることを弟子や人人に語った中身もほぼ真実のことわりと考えている。

 ま、その上で、川崎の自宅には母譲りのちゃんとした仏壇があり、神奈川県の西の外れの仕事場にも父と母の遺影と鉦(かね)と花瓶だけの簡単なのが箪笥(たんす)の上に置いてある。

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