滴:はえば立て(上) 楽しいこと絶対にある

有料会員向け記事
お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
幼い頃の隆之さん。骨折を防ぐため、よく歩行器に入って過ごしていた
幼い頃の隆之さん。骨折を防ぐため、よく歩行器に入って過ごしていた

 「この子が生まれたのは大吹雪の日でした。普通分娩(ぶんべん)で、2390グラム」。横手市の五十嵐聖子さん(68)が息子の隆之さん(40)を産んだ日のことを思い起こす。1980年1月7日。一生忘れることのない、大切な日だ。

 聖子さんはこの日、隆之さんを抱くことができなかった。生まれた時、隆之さんは右腕を骨折しており、すぐ保育器に入れられてそのまま入院した。聖子さんは先に退院し、自宅で搾った母乳を毎日届けた。

 隆之さんが「大変な病気」だと知らされたのは、生後1カ月のころだった。生まれつき骨がもろく、骨折しやすい「骨形成不全症」。発症するのは、2万人に1人とされる難病だ。

 病院で受けた乳児健診の帰り、泣きやまないので心配になって再び病院に連れて行くと、脚を骨折していた。健診中に折れてしまったのだ。「つかまり立ちで歩くと、転んで手を骨折する。くしゃみすると、弾みで腕を骨折する。それくらい、弱かった」

※この記事は「有料会員向け記事」です。有料会員(新聞併読、電子版単独、ウェブコースM、ウェブコースL)への登録が必要です。
(全文 1998 文字 / 残り 1596 文字)

この連載企画の記事一覧

同じジャンルのニュース