滴:はえば立て(下) 居場所得て歩み始める

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職場でパソコンに向かう隆之さん
職場でパソコンに向かう隆之さん

 「隆之(たかゆき)君が骨折しました」

 五十嵐聖子さん(68)=横手市平鹿町=は息子の隆之さん(40)が幼い頃、たびたび学校から「骨折の連絡」を受けた。

 隆之さんは生後1カ月の時、骨がもろく折れやすい難病の「骨形成不全症」と分かった。初めての手術は8歳。右大腿(だいたい)骨の髄内に、骨を補強する釘(くぎ)を挿入するという大きな手術だった。

 地元を離れ、秋田市の太平療育園で入園生活を送りながら勝平養護学校(現在の秋田きらり支援学校)で学んだ。これまで受けた手術はおよそ20回。骨折した回数は、それ以上だ。

 「骨折するのは痛いですし、友達と同じように遊べないことや行動を制限されることはつらかったです。でも自分の病気のことは、そんなに大変だと思いません。人間関係とか相手がいることに比べたら。自分自身のことですから」

 お涙頂戴にしてほしくない。自分を記事にするなら、読んだ人が「頑張ろう」と思えるように書いてほしい、と隆之さんは言った。

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