遠い風近い風[伊藤伸平]クリスマスにはロックウェルの絵

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 12月のクリスマス前のこの時期、「ノーマン・ロックウェルの絵が見たいなぁ」と思うことが多くなる。ノーマン・ロックウェルは1910年代から78年に亡くなるまで、精緻なタッチで古き良きアメリカの様子をユーモアを交えて描いた画家、イラストレーター。16~63年にはアメリカの人気雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」の表紙の絵を担当しており、多くのアメリカ人に愛されてきた画家だと言っていいだろう。

 クリスマスの絵も多く、90年代後半には日本の大手デパートのクリスマスラッピング紙に使われていたこともある。サンタクロースが小さな靴下に添えられた手紙を見て、にっこりしながらプレゼントの太鼓を置こうとしている「A Drum for Tommy(トミーへの太鼓)」、たくさんのプレゼントを抱えた家族が祖母の家へとやってくる「Merry Christmas Grandma(メリークリスマスおばあちゃん)」―こうした絵が描かれた紙袋を抱える、幸せそうな表情をした人を、クリスマス前の町でよく見かけたものだ(僕もその一人だったのだけれども……)。この時期に彼の絵が見たくなるのは、そのイメージが強いからかもしれない。

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