イザベラ・バードの足跡をたどる:平野啓一郎(1)憧れの地、静かに浸る

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湯沢市院内の旧羽州街道沿いに立つ平野さん

 小学生時代から、落合博満さんの熱烈なファンで、そのプレイも言動もほとんど崇拝していたので、子供の頃の私は、秋田県に漠然とした憧れを抱いていた。あんな天才を生んだのだから、何かともかく、スゴい土地に違いないという気がしていた。

プロ野球ロッテオリオンズ時代の落合博満さん(1986年8月)

 地元・北九州の小学校で、ロッテ・ファンというのは私くらいのもので、帽子を被(かぶ)っていてよく馬鹿にされたが、それでますます意固地になって応援するようになり、ついでにアンチ巨人になって、篠塚ファンの友達と、スイミング・スクールのロッカーの「6」番を巡ってよく争ったものである。未(いま)だに私は、温泉に行ってもジムに行っても、脱衣所でつい「6」番を探すクセが抜けない。

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