ローカルメディア列島リレー(16)北林功

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 全国のローカルメディアの作り手が、ローカルならではのメディアの形や取り組みについて綴るリレーエッセイです。紙もウェブも、看板やアートプロジェクトだって「ローカルメディア」に?! 特色あるローカルメディアの担い手たちのアイデアと奮闘の記録です。



地域を知るには隣人を知ることから


 2016年から有志で「DESIGN WEEK KYOTO(以下、DWK)」を2月末に開催しています。京都の多様な工芸の工房や町工場などがイベントに参加し、国内外からさまざまな人が訪問し、つくり手と交流できる場として少しずつ定着してきました。

 京都には多くの観光客が訪れ、工芸品などに触れる機会はたくさんあります。しかし、それらを生み出している人たちに出会い、思いや背景を知り、作られている過程を直接見る機会はあまりないのではないでしょうか。これは京都に住んでいる私もつくり手の方々も同様でした。業種別に効率化することが進みすぎた結果、地域や業種を越えた交流が停滞したのではと考え、オープンに交流できる場としてDWKを始めました。

 自分たち独自の価値は? 大切にすべき軸は? これらを客観的に自覚し、世の中の変化を感じる中で時代を切り拓くアイデアは生まれてきます。そのためには、多種多様な人たちと日常的に交流し、異なる価値観と触れ合っていくことが大事です。京都は1200年の長きにわたり、交流の坩堝でしたので創造的な文化が培われました。

 再び京都を創造的な街にしたいという思いもあってスタートしたDWKですが、京都以外の方との交流はもちろん、京都の中の人たち同士の交流が促進されました。何十年も同じ街の中にいたのにDWKで初めて話した! という方々がたくさんいたのです。地域活性が各所で叫ばれさまざまな方法が実施されていますが、まずは同じ街に住む隣人に会い、気軽に話し合える関係を紡ぐことが地域の未来を紡いでいく第一歩なのかもしれませんね。秋田の皆さん、ぜひ2月のDWKで京都のつくり手に会いに来てくださいね!

北林 功/COS KYOTO、DESIGN WEEK KYOTO代表
1979年奈良県生まれ、大阪ガス(株)での法人営業、(株)グロービスでの人材育成コンサルを経て、2013年に持続可能で豊かな社会の実現のために地域に根づく「文化ビジネス」をサポートするCOS KYOTOを立ち上げる。2016年よりDESIGN WEEK KYOTOを開始。

関連リンク

・COS KYOTO
・DESIGN WEEK KYOTO



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