クニマスはいま(中)謎の多い生態 養殖確立へ試行錯誤

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クニマスに餌を与える山梨県水産技術センター忍野支所の岡崎巧支所長。生存率を高める餌の選定に苦心した=山梨県忍野村(忍野支所提供)
クニマスに餌を与える山梨県水産技術センター忍野支所の岡崎巧支所長。生存率を高める餌の選定に苦心した=山梨県忍野村(忍野支所提供)

 「これなら大丈夫だ」。山梨県水産技術センター忍野支所(同県忍野村)の岡崎巧支所長(52)は、いけすにまいた餌を盛んに食べるクニマスの稚魚を見て手応えを感じた。養殖では当然の光景を目にするまで7年かかった。胸には高揚感より安堵(あんど)が広がった。

 忍野支所で2011年に始まったクニマス養殖は苦難の連続だった。

 西湖(さいこ)で見つかったクニマスの卵に人工授精を施し誕生したクニマスで養殖をスタート。しかし養殖クニマスから生まれた最初の卵407個からふ化した稚魚は28匹、ふ化率はわずか6・9%で、他の魚種を大幅に下回った。稚魚も餌への反応が悪く、1年後まで生き続けたのは3割にとどまった。

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