ピンクモジャ:このご時世にグルメ充実!海賊たちの心意気

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ピンクモジャのアウェー・ブースター通信(39)


薄々お気づきの読者もいらっしゃると思いますが、今、この連載がかつてない危機を迎えています。
それは深刻なアリーナグルメ不足。
コロナ禍により、どのアリーナも販売規模の縮小や完全予約制への移行を余儀なくされています。
なかには飲食は一切禁止という会場すらあります。

グルメを奪われたモジャコラムなど誰が読むのか。
自問自答する日々が続きましたが、そんなときに目に飛び込んできたのが横浜ビー・コルセアーズの公式ツイートでした。

「秋田ノーザンハピネッツファンのみなさまへ
ご来場予定のお客さまは
お腹をぺこぺこにして
お越しください」

これは私へのダイレクトメッセージなのか。それとも「注文の多い料理店」的な罠なのか。
期待と一抹の不安を抱きつつ、会場の横浜国際プールへ向かいました。

キッチンカー7台ずらり


国際プールは、最寄りの北山田駅からアリーナへ続く大階段で知られています。
幾多のBリーグファンを泣かせてきた膝殺しの階段。
上から見下ろすとこんな感じ、蒲田行進曲のヤスもちょっと助からないレベルです。

息を切らして上り切り、アリーナ入口にたどり着いた筆者が見たもの。
それは海賊たちの心意気でした。
なんとキッチンカー7台が広場に並んでいたのです。
しかも筆者が訪れたのは2日目でしたが、1日目はまったく違うラインナップだったとのこと。
このご時世に、首都圏のチームでこれだけアリーナグルメに力を入れているとは。
前夜にチーム公式の案内を熟読し、胃袋のゲームプランを綿密に立ててきた私ですが、ずらりと立ち並ぶ屋台を目にし、感動を覚えずにいられませんでした。
こういうのを待ってたんだよ!

自家製麺のラーメンや淹れたての焙煎コーヒーなど数々の魅力的なメニューの中から、私がチョイスしたのは「チーズステーキ」「ハワイアン盛り」「ストロベリーバブルワッフル」の3品。

チーズステーキは、炒めた牛肉にとろとろのチーズソースをかけてバンズで挟んだ至福の一品。

ハワイアン盛りはハワイ料理のロコモコ、ガーリックシュリンプ、モチコチキンが一度に楽しめる贅沢な盛り合わせ。

いずれもボリュームたっぷりで、こんな日になぜか着圧ハラマキ(きつい)を身に着けてきた自分を呪いました。

そしてホイップクリームといちご、モチモチしたワッフルがたっぷり入ったストロベリーバブルワッフル…

これまででもっとも美味、かつ難易度の高いスイーツでした。
写真を見ていただけると分かると思いますが、非常に「映える」ビジュアルの一方、持ち運びに苦労しました。

今シーズンは、どのアリーナもアルコール消毒・検温を実施する為、入場時の手間が増えています。
スマホや応援グッズを抱えながら、これらをこなし、不安定なデザートを遠く離れた席へ運ぶ難しさ。
リュックのサイドポケットに突っ込むという独自のソリューションで乗り切りましたが、ここは工夫の余地がありそうです。

先日の千葉戦に続いて秋田のグッズ販売があったこともハピブーを喜ばせました。
スペースの都合で各選手のグッズも限定されていたのですが、今回は、古川、伊藤、野本、細谷の4選手で、なぜか地元横浜出身の中山選手がないという謎ラインナップ。
もしかしたら、私が来られなかった前日に、タクちゃんの同級生やご家族が全部お買い上げされたのかもしれません。

タクちゃん、秋田さずっといてけれな

そういえば選手入場で、MCさんが「地元横浜出身!中山拓哉!」と高らかにコールしたとき、何人かのハピブーの頬は引きつっていたように思います。
タクちゃんは嬉しかったでしょうが…
でも秋田さ、ずっといてけれな、キャプテン!

試合自体は終始ピリッとせず、ベテラン古川選手の活躍によってかろうじて勝利を得ました。
もう少しすっきりとした試合展開を見せてほしかったのですが、充実したグルメのおかげで、前日に不甲斐ない負け方をしたことも、近所のあんかけラーメン屋の床ぐらいツルツル滑るスポーツコートも全部許せる気がします。

新型コロナウィルスの第3波が猛威を振るう中にあっても、念入りに感染症対策をしたうえで、存分に観客を楽しませる。
どのクラブも試行錯誤を続けていますが、ビーコルの姿勢には信念のようなものを感じました。

開幕当初は「試合を見られれば御の字」と言っていた私も欲が出てきてしまい恐縮ですが、Bリーグのチームには、こんな時代だからこそ、観客を満足させようとする努力を続けてほしいのです。Bリーグの発展を止めないためにも。
コロナ禍においてもあきらめずに創意工夫を続けることが収束後の未来における収穫へつながると、私は信じるのです。

次節はいよいよ年内ラストゲーム。恒例だった帰省してのホーム観戦も今年は断念しました。さびしい気持ちをぐっとこらえて、ホームのみんなに、私たち県外ブースターの思いを託します。離れていても、どこさいても、ORAHO!

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