強い寒気や海水温の高さ、特有の地形…本県に大雪もたらす

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 秋田県内陸南部を中心とした今冬の大雪は、上空の強い寒気や海水温の高さ、本県特有の地形などさまざまな要因が重なって発生している。

 秋田地方気象台によると、先月中旬と年末年始の大雪は、いずれも偏西風が日本付近で南側に蛇行し、上空に真冬並みの寒気が入ったことが要因。さらに海水温が平年より高かったため、水蒸気を多く含んだ雲が発生し、大雪をもたらした。同気象台の湊幸悦調査官は「寒気と海水温との温度差が大きく、積乱雲が発達しやすい状態だった」と指摘する。

 年末年始の大雪では、2日朝までの72時間降雪量が横手市で111センチ、湯沢市で107センチとなり、観測史上最大を記録した。「寒気の強さとしては年に数回あるレベルだが、今回のように4、5日間続くのは数年に一度のケース」と湊調査官。寒気が上空にとどまり続けたため、長時間にわたって雪が降ったという。

 寒気の影響で冷え込み、積もった雪も解けにくくなっている。積雪は例年1月下旬から2月中旬にピークを迎えるが、横手市や湯沢市では既に上回っている。

 県内で内陸南部の降雪量が多いのは地形的な要因もある。雪雲は北西の季節風に乗って流れ、山にぶつかると多くの雪をもたらす。このため奥羽山脈の麓の内陸南部では雪が降りやすく、高い山のない沿岸は雪が少ない。県北部も白神山地を北西風が通過する際に雪を降らせるため、内陸南部よりも大雪になりにくいという。

 気象庁によると、当面は寒気が入り込みやすい状況が続くが、2月以降は寒気の影響を受けにくくなる見込み。

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