災害派遣の自衛隊、除雪を開始 横手市【動画】

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 秋田県から災害派遣要請のあった陸上自衛隊の隊員約100人が6日、横手市で小中学校の校舎の雪下ろしや除雪作業に当たった。学校関係者からは感謝の声が聞かれた一方、倒壊の恐れのある高齢者世帯の雪下ろしは行われず、高齢者が不安そうにしていた。

秋田県横手市の市立栄小学校で、校舎の屋根の雪下ろしをする陸上自衛隊員ら=6日午後2時4分(共同通信社機から)

大雪に見舞われた秋田県横手市。写真中央を縦断する黒い帯は国道13号。同国道と交差して左右に伸びるのが秋田自動車道=6日午後2時30分(共同通信社機から)


 横手市には6日朝から、高齢者から自衛隊派遣に関する問い合わせが相次いだが、市と陸自が協議して14日から冬休み明けの登校が始まる学校を優先した。

 栄小では午前9時ごろ、自衛隊員約50人が屋根の雪下ろしを開始。隊員は晴天の下、胸の高さほどまで積もった雪をスコップやスノーダンプで手際良く下ろした。現場を訪れた高橋大市長は「人手が不足しており、本当にありがたい」と隊員に声を掛けた。


 栄小の除雪の進ちょくは約2割にとどまり、指揮を執る第21普通科連隊第4中隊長の千葉幹夫さん(43)は「想像以上に雪が多いというのが率直な感想。市と調整しながら安全、確実に雪を下ろしたい。雪害で困っている方が大勢いると思うので精一杯尽力する」と話した。


 高瀬典穂校長(59)は「年末年始の大雪で屋根に150センチ以上も積もった。学校がつぶれてしまわないか心配だったが、自衛隊の皆さんに来てもらい本当にありがたい」と語った。

秋田県横手市の市立栄小学校で、校舎の屋根の雪下ろしをする陸上自衛隊員ら=6日午後2時2分(共同通信社機から)


 朝倉小では午後1時から、児童玄関の上にせり出した屋根の雪を落として除雪。学校校務員の伊藤朝之(ともゆき)さん(52)は「市職員として20年近く除雪に携わっているが、短期間にこれだけ降ったことはないと思う。手が回っていなかったので助かった」と安どしていた。

 陸自はこのほか、十文字中でも午前中に除雪作業を行った。

 一方、日から再び大荒れが見込まれるのを前に、市内の高齢者は気をもんでいた。

 「自衛隊が高齢者宅に来ると聞いて喜んだのに…」と話すのは、1人暮らしの80代女性。「雪がいっぱいで大変困っている。この冬は1回も屋根から下ろしておらず、重みで障子が開かなくなった。町中でも1人暮らしで困っている人はたくさんいる。実情を把握し、来てもらえるとありがたい」と話した。

 陸自は7日は70人態勢で引き続き栄小の屋根の雪下ろしを行い、完了させる予定。

 8日以降は山間部で孤立の可能性があると市が判断した要支援世帯が対象。横手、増田、大森、山内、雄物川各地域の計15集落約140世帯の除雪作業に当たる。

 横手市は12、13の両日、職員による学校付近の通学路や交差点などの一斉除雪を行う。実施は2014年1月以来。